Philosophy

 

 

居心地のいい家には“静けさ”が必要不可欠だと考えています。室内にたたずんだときに、

その空間を創りあげているモノたちから感じる気配。デザインが主張し過ぎたり、素材が目立ち過ぎたりしてうるさいのは落ち着きませんし、飽きてしまいますから。毎日を過ごす大切な空間だからこそ、デザインの過程では余計なものを削ぎ落として、住む人にとって必要な心地よさや豊かさを取り出す作業に没頭します。「なんとなく心地いい」と感じてもらえて、その人の記憶にそっと入りこめれば、この上ない喜びです。

 

 

福原正芳